形成外科

形成外科は外表の変形を治療する診療科ですので、手術やレーザー治療が中心になります。
生まれつきの奇形(みつくち、指の変形、耳の変形など)の修正手術や怪我による変形・アザなどを治療します。これらの厚生労働省が認める形成外科の治療に関しては保険診療を行っております。悪性変化が疑われるような症状(出血、急激に増大するなど)の見られるほくろや直径が6mm以上のほくろは保険診療の適応となります。また、イボ(老人性のイボを除く)の処置も保険診療の適応となります。

当医院は形成外科・整形外科の両科専門医によるクリニックです。形成外科の適応の疾患で厚生労働省の認める治療に関しては保険診療を行っておりますので、保険適応か否かは診察の上でお話いたします。電話によるご相談は正確な返答ができませんので、ご予約の上ご来院下さい。


眼瞼下垂

当クリニックは“目”の美容形成の専門院として、美容医療の各学会やシンポジウムで独自の方法や治療成績の発表などを積極的に行っています。“目”はお顔のなかでも印象の8割を占めるといわれている最も重要な部位で、患者様のお悩みもやはり多く、種類も多岐に及びます。

*詳しくは【 コチラを参照 】



眼瞼内反(さかまつげ)

眼瞼内反とは「逆さまつげ」と呼ばれています。逆さまつげと呼ばれるものの中には、本来の睫毛列以外の部分から生えてくる睫毛が眼球に当たってしまう睫毛乱生も含まれますので、内反とは区別します。先天性と老人性に分類され、いずれもまつ毛が眼球に当たるのは、上まぶたの場合、下まぶたの場合があります。
原因としては、瞼板というまつ毛周辺にある軟骨組織の周辺の組織が厚い、皮膚の緩みやタルミによってまつ毛が押されるといったことで生じます。

先天性は生まれつきの内反症です。成長につれて改善傾向がありますが、小学校高学年になっても治らず症状が強い場合には手術を考慮します。老人性は加齢に伴うまぶたの緊張低下および、眼輪筋の収縮が原因です。まつげを抜くと一時的に症状は改善しますが、まつげが生えると再発します。

問題はまつ毛(睫毛)が内反しているのかまぶた(眼瞼)が内反しているのかということです。睫毛の内反は瞼縁の向きは正常ですが睫毛が眼球に接しており、小児・若年者に多く見られます。一方、眼瞼の内反は眼瞼そのものが内反し、瞼縁・睫毛が眼球に接しており、高齢者に多く見られます。


治療は睫毛内反では瞼が腫れぼったい方に見られる瞼の皮膚が厚いことや、皮下組織の過剰によって内反を生じているので、程度によって埋没法、Hotz法、Jones変法を行います。眼瞼内反は内反具合によってJones変法、Wheeler法を用います。


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腫れ・内出血



眼瞼外反(あかんべ)

眼瞼外反,すなわち下眼瞼の外反は加齢に伴う組織の弛緩によってあかんべをしているような状態をいいます。また第7脳神経麻痺,および外傷後・手術後の眼窩の変化により起こることもあります。症状は、鼻涙管が眼球に接触しなくなり、涙の排出が不良になっての流涙がみられ、表層角膜炎を伴うドライアイの症状があります。


下まぶたのまつ毛ギリギリを切開し、皮下の筋肉を外側に引き上げ、外反の程度が強い場合は、皮下組織を外側の骨膜という硬い組織に固定していきます。
外傷・手術などが原因の瘢痕拘縮(引きつれ)による外反は、皮膚の欠損が原因のこともあるので、上まぶたの皮膚の一部を採皮し、植皮を行うこともあります。



眼裂狭小

内眥形成術

逆まつ毛を伴い眼裂狭小を呈する場合に行う手術です。内眼角部の顕著な内眼角贅皮(ないがんかくぜいひ=蒙古襞のこと)が認められる場合は治療の対象になります。健康保険が使えます(美容目的には保険は使えません)。

*施術費用の詳細は、診察時にお尋ねください。



ワキガ・多汗症(直接剪除法)

直接剪除法(保険適用)については【 コチラを参照 】


ほくろ・できもの(腫瘍)

ほくろ とは

もっともありふれた良性腫瘍といえます。日本人の場合、平均10個はほくろを持っているといわれています。ほくろのない人はいませんので腫瘍とはいってもほとんど治療を必要としません。しかし顔の目立つ場所や手足では気になることも多く、生活上、または社会的に支障のある場合、たとえば、盛り上がったほくろがしばしば引っかかって出血する、鼻の真下にあって、他人に『ゴミ・鼻くそ』と間違えられる、などといった場合は治療を行います。ほくろの治療を希望されて来院される方の中に、実はほくろと思っていた色素斑がほくろではなく、皮膚癌の一種であることがあります。その場合は美容的な問題ではなくなりますので、再発しないように完全に切除することがもっとも重要です。

※少し専門的にいいますとほくろという呼び方は医学用語ではありません。一般には比較的小さな黒っぽい皮膚の病変をこのように呼び、医学的には色素細胞母斑と呼ばれます。


母斑(あざ)とは

生まれつきの“あざ”のことを指します。しかし、実際はほくろは生まれたときにはほとんどないので後天性色素細胞母斑と呼ばれることもあります。直径が 1cm以上の色素細胞母斑は一般には黒あざと呼ばれ、生まれつき存在する本当の母斑がほとんどで、顕微鏡で組織検査をしても区別できないので、大きさやできる時期によって診断されています。
原則として悪性化することはありませんが極まれに悪性化することがあります。美容的な見地から切除などの治療が必要かどうかを判断します。ただし悪性の皮膚腫瘍にほくろと似たものがあるので、それを見分けることが必要です。


できもの とは

一般的にできものといわれているものは医学的には腫瘍と呼ばれます。腫瘍は体の表面や体の中にでき、かたまりとして触れたり、色が違っている部分があるなどのものを総称して呼ぶ言葉です。腫瘍には、良いものや悪いもの、生まれつきのものや生まれてからできるもの、平らなものや盛り上がってくるものなど、全てが含まれます。 形成外科では主に、体の表面に近い部分の腫瘍、すなわち皮膚や脂肪、筋肉などにできた腫瘍を扱います。
自然になくなる腫瘍は少なく、たいていは徐々に大きくなっていってしまいます。小さいうちに取ってしまうほうが手術の傷も小さく、簡単な手術ですみます。また、そのままにしておくと重要な神経を圧迫たり、筋肉を圧迫したり、感染したりすることもありますので、受診をして相談してみることをお勧めします。


良性腫瘍切除の扱いとなるものは健康保険がききますので、通常6,000円~10,000円以内にはおさまります。

腫瘍(ほくろを含む)摘出術については【 コチラを参照 】
シミ・ほくろ取り放題については【 コチラを参照 】



あざ

「あざ」は一般的に、赤、青、茶、黒など“色”で表わされています。皮膚の色は、色素細胞で作られる“メラニン”、赤血球の“ヘモグロビン”の他、“カロチン”などによって成り立っています。従ってあざは、「メラニン系」、「血管系」と「そのほかのあざ」に分けられます。

種類別/あざの治療については【 コチラを参照 】



陥没乳頭(一部自費診療あり)

出ているはずの乳首が、引っ込んだ状態を陥没乳頭といいます。日本人によく見られる症状。乳頭を刺激すると出てくる場合は特に問題ありませんが、刺激や吸引をしても出てこない重度の場合、そのままにしておくと授乳の妨げになるほか、乳頭や乳腺の炎症の原因になることもあるので治療が必要になります。見た目の問題、授乳という機能の問題、衛生面の問題を解決していかねばなりません。


治療は手術療法方法。程度が人によって異なるのですが基本となるのは、乳輪部分を切開し、裏から乳首を押し上げる手術で、授乳の可能性がある場合は乳管を傷つけことが重要です。美容目的のものは自費診療となります。



臍ヘルニア

生後間もなくへその緒が取れた後に、おへそがとびだしてくる状態を臍(さい)ヘルニアと呼びます。生まれて間もない時期にはまだおへその真下の筋肉が完全に閉じていないために、泣いたりいきんだりしてお腹に圧力が加わった時に、筋肉のすきまから腸が飛び出してきて、おへそのとびだし「でべそ」の状態となるわけです。触れると柔らかく、圧迫するとグジュグジュとした感触で簡単にお腹に戻りますが、あかちゃんが泣いておなかに力が加わるとすぐに元に戻ってしまいます。おなかのなかの腸が出たり入ったりする結果です。
このヘルニアは、5~10人に一人の割合でみられ、生後3ヶ月ころまで大きくなり、ひどくなる場合は直径が3cm以上にもなることがあります。しかし,ほとんどのヘルニアはおなかの筋肉が発育してくる1歳頃までに自然に治ります。
1~2歳を越えてもヘルニアが残っている場合や、ヘルニアはなおったけれども皮膚がゆるんでしまっておへそが飛び出したままになっている時には,手術が必要になります。


経過観察、手術療法



やけど、ケガ、皮膚欠損

熱傷は、深さと広さによって分類されます。

分類組織額分類皮疹経過治療治療機関
の目安
1度赤くなるだけ
びらん
一時的軟膏など1~2週間
2a度水泡
びらん
色素沈着軟膏など
2b度潰瘍瘢痕
(軽度)
軟膏
植皮など
1~2ヶ月
3度
(4度)
潰瘍
壊死
瘢痕
難治性
潰瘍
長期間軟膏
植皮など
2ヶ月
以上

深さは、温度×時間で決まります。
湯たんぽなど低温で受傷すると、温度は低いが時間が長いので深くなり、炎の場合は、温度は高いが時間が短いので浅い熱傷が多くなります。実際には、深さの異なる部位が混在することが多く見られます。


1度ひりひりして赤くなり一時的に色素沈着があるが、すぐに軽快します。
2a度痛みが強く赤くなり24時間以内に水泡形成します。
治療により上皮化して色素沈着など起こしますが、半年位で消失します。
2b度潰瘍を形成し上皮化に長期間かかり瘢痕を残します。関節部位などは早期の植皮が必要です。
3度
(4度)
黒色のかさぶたを形成する。知覚も失われて痛みがない。1~2週間で範囲が限局します。
範囲が狭い場合、上皮化しますが、痕を残ります。上皮化しない場合は、植皮が必要です。

最近の治療薬としては、細胞増殖因子のBFGFが有望だと言われています。

治癒には度数が増える(深い)程時間がかかり、面積が広い程時間がかかります。


受傷後できる事は、まず冷やすことですが、熱傷は早期治療が非常に重要なので受傷後出来るだけ早期の受診することをお薦めします。特に2度以上は必ず形成外科に受診してください。

皮膚欠損の施術メニューについては【 コチラを参照 】



巻き爪・陥入爪

巻き爪は Pincer nail とも呼ばれ、爪甲の横彎が強くなった状態をいいます。陥入爪は主に足の爪甲(いわゆる爪のこと)の側縁が外側の皮膚に食い込んで、痛みと炎症を起こす状態で、疼痛や側爪郭の発赤腫脹、感染、不良肉芽などの症状を生じます。第一趾に発生することが多く、陥入爪の原因は深爪や靴であるとされており、変形が高度になると爪甲の先端が筒状となります。巻き爪に陥入爪を合併することもあります。陥入爪と同様に巻き爪も第一趾に発生することが多く、原因は靴であるとされています。先端の細い窮屈な履物により側方から爪甲に圧迫が加わり、爪甲側縁が彎曲します。

治療には保存療法(ワイヤー爪矯正)と手術があります。陥入爪は保存療法の再発率が高いといわれています。



外傷性(炎症性)色素沈着

火傷、ニキビ、かぶれ、虫刺され、ケガ・傷などの炎症の跡にメラニンが沈着し、茶色く残ってしまったシミのこと。 摩擦による刺激や化粧品かぶれで炎症を起こした肌が、メラニンを過剰に生成し、色素沈着を引き起こしているケースも多く、紫外線を浴びると余計に濃くなります。



ケロイド・肥厚性瘢痕

皮膚に外傷や手術などで損傷が加わると、体を修復する機能が働いて治癒しますが、この修復された傷跡を瘢痕(はんこん)と呼びます。瘢痕は通常約3~6カ月間、やや赤く硬みを帯びていますが、その後、徐々に白く柔らかい成熟した瘢痕となっていきます。ところがこの過程がうまく進まずに、赤く硬い状態が長く続き、徐々に赤みや硬みが強くなっていくのが肥厚(ひこう)性瘢痕やケロイドとよばれるものです。とくに、ケロイドは外傷など思い当たる原因がなくても、耳介(とくにピアス孔)、前胸部、肩部、恥骨部などによく発生します。体質的な素因も大きく影響するといわれております。


圧迫療法、外用剤・被覆剤、ステロイドのテープによる密封療法、リザベン内服(現在、ケロイド治療で認められている唯一の内服薬です。)、ステロイドの局所注射、手術治療



ひきつれ(瘢痕拘縮)・傷跡

皮膚は損傷を受けたとき損傷が浅いと“あとかた”もなく治癒しますが、一定の深さを越えた損傷では“かた”を残して治癒します。後者の場合の“かた”を瘢痕といい、瘢痕によってひきおこされる形の変形や皮膚緊張の増加状態を瘢痕拘縮といいます。いわゆる“ひきつれ”です。
瘢痕拘縮は瘢痕が形成されるときその面積や長さが損傷前の面積や長さより縮小し、かつ弾力性を喪失するという瘢痕の性質によって生じるものです。
創が表皮形成を完了した時点から瘢痕としての面積・長さの縮小が始まり、数ヶ月間縮小が進行し続けます。瘢痕拘縮の進行が停止するのは、個々の場合によって異なりますが、約1年前後です。特に最初の数ヶ月はその程度が強くあらわれます。


治療は手術になります。拘縮の部分に切開を加え、拘縮を元の状態にもどすと不足量の皮膚に相当する創ができますので、各種皮弁法やエキスパンダー法、皮膚移植法があります。
また、単純な傷あとの修正は縫い縮める方法、エキスパンダー法、皮膚移植法を行います。

植皮術・皮弁作成術については【 コチラを参照 】



顔面先天異常

口角部が裂けたように拡大しているので、これを正常な大きさまで皮膚と粘膜をそれぞれ縫い合わせて縮小します。


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腫れ



口唇裂・口蓋裂手術

形成外科で取り扱う疾患の代表として口唇裂、口蓋裂、顎裂というものがあります。この疾患は先天性異常のひとつで、胎生4~12週頃(妊娠しているのが分かるかどうかくらいの時期です)に何らかの異常が生じ、口唇、口蓋(口の中の天井部分)、顎堤(はぐき)に割れ目(裂)が残ってしまったものをいいます。当院ではこれらの疾患のフォローとして、局所麻酔で可能な修正術を保険診療で行っておりますので、お気軽にご相談ください。


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局所麻酔で再建手術を行います。傷跡は目立ちにくく、術後の形態が正常に近い状態が得られる手術です。

【リスク・副作用】腫れ・しびれ・ひきつれ


症状に合わせた形成手術を行います。

【リスク・副作用】腫れ・しびれ・ひきつれ



耳の変形(耳介形成術)

耳の軟骨の形成異常のうちで、保険が適用される耳介形成手術の対象となっているのは現在のところ「耳輪埋没症」等と規定されています。
耳輪埋没症以外の形態異常も重症の場合は「耳介形成異常」として健康保険を適用して差し支えないとは思いますが、保険者の考え方によっては保険適用を拒否される場合もあります。ごく軽度のものは保険の適応にはなりません。


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患者さん自身の肋軟骨を使って正常な耳を形成していきます。


腫れ・しびれ・ひきつれ



その他先天性疾患

口唇・口蓋裂などの顔面先天異常、多指(趾)症・合指(趾)症などの手足の異常、小耳症などの耳介変形、漏斗胸、頭蓋縫合早期癒合症、顎変形症、眼瞼の異常などが形成外科領域の治療対象となります。


多くは手術による治療となります。


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腫れ・血行障害


口唇裂・口蓋裂手術については【 コチラを参照 】
耳介形成術については【 コチラを参照 】



その他、診察の上で病的と判断できる場合

上記記載の事以外にも、病的と判断されるものもありますので、お気にされている箇所がありましたら、まずは診察を受けてみましょう。


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