美容医療を考える_パート3

美容医療を考える_パート3

かつての美容医療のイメージは、美意識の高い女性たちが受ける特別な行為でした。しかしメスを入れる「美容整形」から、レーザーや注入治療など「プチ整形」が主流になり、利用者の裾野が広がりました。また美容医療に対する情報がインターネットを始め女性誌などの特集企画などでも取り上げられるようになったことで、とても身近なものとなりました。当院にも幅広い年齢層の方が「二重にしたい」「シミをとりたい」「若返りたい」と切らない手軽な美容医療を求めて来院されています。美容医療への期待と、施術に対するハードルが下がってきているのは確かですが、それだけに効果とともに安全性を見極めることが大事です。美容医療に対する様々な疑問にお答えしてきたシリーズの最終回です。


Q.保険の効く治療と効かない治療の違いは?

A.
厚生労働省で保険治療が認められている疾病に対して、保険診療を行っている施設での治療には保険が効きます。つまり保険が効くのは「保険診療しますよ~」と宣言している施設だけということです。ただし、健康上の理由以外で行われる美容医療(見かけを良くする欲求に対する治療)には健康保険は適応にならないので、自由診療となります。


Q.広告などではすごく安い金額のところがありますが、本当にその金額だけで治療してくれるのですか?

A.
自由診療の場合、価格は自由に設定できますので、通常より安くすることは可能です。お勧め治療などでその治療を目玉として格安に取り上げるところもあるかと思います。本当かどうかは、実際にカウンセリングを受けた際に確認されるのがよろしいでしょう。無理矢理に勧められたからといって、決して自分の希望治療でないことをする必要はありません。また勢いで承諾書にサインをしないように注意しましょう。


Q.トラブルがあった場合に投薬や処置などを適切に行ってくれるのですか?

A.
医療機関なら当たり前のことです。脱毛や美肌治療、美容手術など医療行為を行った後に何らかのトラブルがあった場合、適した処置・処方を行います。ですから、医療機関以外での違法な脱毛行為やシミ治療などは危険がいっぱいですね。