約2年ほど前から目にするCGstylerですがついに当院でも取り扱うことにしました。これは、架橋ヒアルロン酸とペプチド複合体が含有されている注入剤でヒアルロン酸はPEGDE（ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル）で架橋されています。
架橋剤PEGは、アレルギーが非常に起こりにくく、過剰に膨らみにくい特徴があります。
また含有ペプチド複合体は、ヒアルロン酸分解酵素によるヒアルロン酸の分解を阻害する作用があるためヒアルロン酸の効果が長持ちします。
またコラーゲンやエラスチン、フィブロネクチンの合成を増加させて肌質を向上させる、いわゆるスキンブースターの役割も併せ持ちますが、スネコスやジャルプロなどとの違いは架橋ヒアルロン酸製剤というところです。さらに、CG-PTX (=sh pentapeptide 12SP)という物質にはボトックス用の作用があり、神経筋接合部においてアセチルコリンの放出を阻害し、筋弛緩をもたらす、偽ボトックス作用を持つという特徴を持っていいます。
正にいいとこ取りの注入剤といえるのではないでしょうか。
CGstylerは額の浅い横シワ、頬の細く浅いシワ、首の横シワなどちょっとした小じわを治すのに丁度良いフィラーです。過膨張しにくいのでこれまでのヒアルロン酸のようにミミズ腫れになりにくく、なってしまっても数ヵ月すれば馴染んできます。
２～３回注入すればそれで長期間維持できるようになったスキンブースター、ボトックス様作用、ヒアルロン酸の良いとこどりフィラーのCGstyler、治療に難渋するネックリングにも注入法を工夫することで良い結果を出しています。
