種類別/あざの治療

赤あざ治療

毛細血管や小静脈の部分に異常を起こしたものが「赤あざ」です。「赤あざ」には、ポートワインステインと呼ばれる単純性血管腫(毛細血管性血管奇形)や、青紫色で皮膚の深い部分に存在する「海綿状血管腫(静脈奇形)」、りんごの頬のように毛細血管の拡張による「毛細血管拡張症」などがあります。この他、生後まもなく出現して1歳くらいまで大きくなる鮮やかな赤色の「イチゴ状血管腫」もあります。

手術、あるいはレーザーで治療しますがレーザーは選択が非常に重要です。また、「単純性血管腫」や「イチゴ状血管腫」などは出来るだけ早期の治療が必要になることもあります。


青あざ治療

皮膚の表面から0.5mm~0.6mm以上の深さにメラニン色素が集って青く見えるあざの総称が「青あざ」です。太田母斑、蒙古斑、青色母斑などがあります。成長とともに薄くなる種類のものもありますが、治療の必要性、時期、選択など専門的な知識が必要になります。

手術、またはQスイッチレーザーの選択になります。レーザーによる治療は、まず浅い層の色を治療し、次に深い層の色を治療していきます。すべてのメラニンを一度に取り除くことも可能ですが、そのためには強いレーザーを当てるため皮膚に傷がつく恐れがあります。従って一般的に、治療回数は5~8回、1年~1年半の治療期間が必要になります。


茶あざ治療

茶あざは皮膚の表面(表皮)のメラニン色素が増加した状態で、扁平(へんぺい)母斑や思春期ごろに生じるベッカー母斑などに分類されます。また、レックリングハウゼン病にみられる茶あざをカフェオレ斑と呼びます。

手術、またはレーザー、東大式トレチノイン療法で治療します。茶アザの種類によっても、あるいは部位・大きさなどによっても治療法方の選択が異なります。


黒あざ治療

胎児期における神経細胞が軟骨やメラニン細胞に分化しきれない状態を母斑細胞といいます。この細胞をもったあざが母斑細胞母斑で、その色から通称「黒あざ」と呼ばれています。
このあざは皮膚の基底層から皮下の脂肪や筋肉の中まで存在することがありますが、生後間もない時期では表皮をはぐだけで皮膚がきれいに再生され、色を取り除くことができます。
しかし、生後1ヶ月を過ぎるとレーザーによる治療が必要です。中には、先天性の巨大母斑細胞母斑の様に数十年後に皮膚癌が発生したり、色素斑がまれに悪性に変化したりするものもあります。

手術、またはレーザー、電気蒸散装置による治療になります。サイズや部位によって形成外科的な判断が重要になってきます。


白あざ治療

先天的に色素が欠損している白皮症や後天的に発生する尋常性白斑などがあります。皮膚の色であるメラニン色素を作っているメラノサイトが消失、あるいはメラニン色素が何らかの理由で作られなくなって生じます。
このあざは皮膚の基底層から皮下の脂肪や筋肉の中まで存在することがありますが、生後間もない時期では表皮をはぐだけで皮膚がきれいに再生され、色を取り除くことができます。
しかし、生後1ヶ月を過ぎるとレーザーによる治療が必要です。中には、先天性の巨大母斑細胞母斑の様に数十年後に皮膚癌が発生したり、色素斑がまれに悪性に変化したりするものもあります。

副腎皮質ホルモン外用や内服、ブリスター法による皮膚移植術(植皮術)、紫外線治療が主に行われています。しかしながら根本的治療は未確立です。


先天性母斑(あざ)・白斑

母斑とは、あざのなかで皮膚の奇形として生涯のさまざまな時期に発生し、ゆっくり発育して皮膚の色や形の異常を認めるものを医学的に母斑と呼びます。
また母斑の存在とともに脳などの神経異常や、眼、骨、心臓、腎臓など全身性に生まれつきの病変を認める病気の総称で、神経皮膚症候群とも呼ばれます。

症状に応じた対処療法で根本的治療は難しいのが現状です。てんかんに対して投薬したり、母斑を手術したりします。専門医の定期的な診察を受け、経過を観察することが重要です。


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監修:グランクリニック院長 中村恭介
グランクリニック院長 中村恭介

香川医科大学医学部(現香川大学医学部)卒業。
広島大学整形外科教室形成外科診療班、県立広島病院整形外科、広島市立広島市民病院形成外科の勤務を経て、名古屋市中区栄に医療法人美彩会 グランクリニックを開院。
◯日本形成外科学会専門医
◯日本整形外科学会専門医
◯日本美容外科学会正会員
◯日本美容皮膚科学会正会員
◯日本抗加齢医学会正会員
◯日本抗加齢美容医療学会正会員


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